ソウル大学の新入生のうち611人が、ここ3年間で自主退学したことがわかりました。そのうち30%は、工学部の学生だということで、医科大学を好む傾向が影響したものとみられます。
国会の教育委員会が公開した資料によりますと、ソウル大学を自主退学した学生の数は、2021年は161人、2022年は204人、去年の2023年には235人でした。2021年から2年で、46%増えたことになります。
大学入試の結果がでて、2学期に自主退学が集中する傾向がありますが、ことしは1学期にも11人が退学し、ここ3年でもっとも多い結果となりました。
学部別には、工学部が187人でもっとも多く、次いで農業生命科学部が127人、自然科学部が76人でした。
理工系学部の学生が、同じソウル大学の医学部に入り直したり、他の医科大学に進学するために自主退学するケースが多いことが背景にあるとみられています。
国会教育委員会のペク・スンア議員は、「医科大学を好む傾向が影響した」としたうえで、「韓国の名門、ソウル大学の理工系学部ですら、医科大学に入るための通過点に転落した」と指摘しました。