韓国宇宙航空庁と韓国天文研究院は、NASA=アメリカ航空宇宙局と共同で開発した太陽観測用の望遠鏡「コロナグラフ」=「コデックス」が、今月5日、打ち上げられる計画だと発表しました。
コデックスは、太陽の大気にあたる「太陽コロナ」を常時観測し、太陽から吹き出すプラズマの太陽風の加速メカニズムや地球に与える影響を研究するための観測装置で、コロナの形だけではなく、温度と速度を同時に測定し、2次元の映像で撮影することができます。
コデックスの観測データは、太陽研究の難題とされるコロナの過熱と太陽風の加速メカニズムを研究することに活用され、太陽の活動による宇宙の天気をより正確に予測するうえで役立つものとみられます。
コデックスは、韓国時間の5日午前11時29分、アメリカ・フロリダ州にあるケネディ宇宙センターからスペースX社のロケット、「ファルコン9」で宇宙に運ばれ、13時間後、国際宇宙ステーションに到着する予定です。
宇宙航空庁関係者は、「コデックスを利用して、太陽研究と宇宙の天気を予測する関連分野で韓国が世界を主導することができるよう、最善を尽くす」と述べました。