ウクライナの国防情報局は現地時間の2日、ロシアに派遣された北韓軍兵士7000人以上が先月末にウクライナ国境付近に配備され、迫撃砲や対戦車誘導ミサイルで武装していると主張しました。
それによりますと、10月の最終週の時点で、ロシアは北韓軍兵士をロシア沿岸地域からウクライナ周辺に移動させ、少なくとも28機の軍用輸送機で前線に送り込んだとしています。また、北韓軍兵士にはロシア軍から60ミリ迫撃砲やAK12小銃などが提供され、現在ロシア極東の5つの訓練施設で訓練を受けているということです。
ウクライナ当局は、ロシア国内に入った北韓軍兵士の動向を連日伝えつつ、西側のさらなる支援が必要だと訴えていますが、具体的な根拠となる情報は示されていません。
これに先立ち、アメリカは先月31日、北韓軍兵士およそ8000人がロシアのクルスク地域でウクライナ軍との戦闘準備を進めていると明らかにしました。
一方、韓国政府の代表団は北韓軍兵士のロシア派遣に関連してウクライナ側と対応策を協議しており、4日にも帰国する見込みです。韓国政府は北韓軍兵士の動向把握のため、ウクライナへの視察団の派遣が必要だと判断しているということです。