韓国軍の合同参謀本部は5日午前7時30分ごろ、北韓が韓半島南西部の黄海北道(ファンヘプクド)沙里院(サリウォン)付近からSRBM=短距離弾道ミサイル数発を韓半島東の東海上に向けて発射したと発表しました。
今回の発射は、韓国時間の5日午後2時に始まるアメリカ大統領選の直前に行われたもので、これについて、選挙後の米朝交渉再開を見据えて、存在感をアピールする狙いがあるとの分析が出ています。
合同参謀本部は、ミサイルがおよそ400キロを飛行したと明らかにしました。
ミサイルは口径600ミリ級の超大型放射砲(多連装ロケット砲)「KN25」と推定され、北韓が短距離弾道ミサイルの標的にしている北東部の咸鏡北道(ハムギョンプクド)吉州(キルジュ)郡沖にある無人島の方向に飛行したもようです。
これに先立ち、北韓は先月31日、新型ICBM=大陸間弾道ミサイル「火星19」を発射したばかりです。このミサイルについて、北韓はアメリカ本土を攻撃できると主張しています。
北韓が弾道ミサイルや弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは、ことしに入って13回目です。