先月の消費者物価指数は、前の年に比べて1.3%の上昇にとどまり、物価上昇率は、3年9か月ぶりとなる過去最低を記録しました。
統計庁が5日、まとめたところによりますと、ことし10月の消費者物価指数は114.69で、去年より1.3%上昇しました。
物価上昇率は、2021年1月以降、もっとも低い数値となりました。
統計庁は、野菜類の価格が15.6%上昇するなど、物価上昇の要因が見られた一方で、石油類の価格が10.9%と大きく下がったことが背景にあると分析しています。
世界的に供給網が滞ったことやウクライナ戦争などの影響で、2022年7月、6.3%にまで達した物価上昇率は、徐々に落ち着き、ことし4月から8月まで、5か月連続で2%台となったあと、石油類の価格が安定したことにより、9月からは1%台となっていました。