尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は5年任期の折り返しを前に行った記者会見で、「トランプ次期大統領が就任したあとも、韓日米3か国の協力は順調に進むだろう」という認識を示しました。
尹大統領は7日、龍山(ヨンサン)にある大統領室で記者会見を開き、「今朝午前8時ごろ、トランプ氏と10分あまりにわたって電話で会談をした。トランプ氏の就任以降も、韓日米3か国の協力は順調に進むと思う」と述べました。
尹大統領は、「前のトランプ政権では、韓日米3か国の企業間の協力関係を構築した。これが3か国の経済と安全保障にまでつながり、世界で共同のリーダーシップを発揮するのに役立った」と話しました。
また、「トランプ氏も3か国の協力に対してかなり前向きな見解を示した。なるべく早い時期に対面して会談することで合意した」と明らかにしました。
尹大統領は、「北韓が汚物をぶら下げた風船の散布やGPS妨害電波の発信、ICBM=大陸間弾道ミサイルや短距離弾道ミサイルの発射など、挑発を続けていると話すと、トランプ氏は、『信じられない』と答えた。近く対面して、多くの情報や対応策を話し合うことで合意した」と説明しました。
関税引き上げや韓米の自由貿易協定=FTAの再交渉の要求など、トランプ次期政権への懸念については、「バイデン政権と同じだとは言えないが、韓国が受ける影響や国民経済の損失を最小限に抑えるため、多方面に努力している。以前からリスクへの対策を立て、備えてきた」と答えました。
一方、尹大統領は、ウクライナへの直接的な武器支援の可能性については、「その可能性も排除しないでいる。北韓軍がどれほど戦争に関与するかによって、段階別に支援の方式を変えていく方針だ」と答えました。
しかし、「今後の状況を見極める必要がある。もし、武器を支援することになれば、防御兵器から優先して支援することを考えている」と説明しました。