ロシアが、ウクライナ軍に占領されたクルスク地域の奪還に向け、北韓兵士を含む5万人の部隊を結集させたと、アメリカのニューヨーク・タイムズが報じました。
また、アメリカのCNNも、部隊の規模が数万人に上るとしたうえで、数日内に大規模な攻勢に出る可能性があると伝えました。
ロシアのクルスク地域に北韓兵士を投入することで、ロシアがウクライナ東部など多数の戦線で同時に攻撃できるようになったと、ニューヨーク・タイムズが報じました。
ニューヨーク・タイムズはまた、アメリカのトランプ前大統領が大統領選挙で勝利したことで、ロシアと北韓によるウクライナへの攻勢がさらに強まるとの分析を示しました。
その根拠として、現在、ロシアがウクライナ領土のおよそ20%を占領している中、トランプ前大統領が、ロシアの占領地を維持する形で、終戦に向けた交渉を進める可能性が高いことをあげています。トランプ前大統領は、自身が再び大統領に就任すれば、「24時間以内にウクライナ戦争を終結させる」と豪語していました。
ロシアの侵攻を受けたウクライナはことし8月、国境を越えてロシアのクルスク地域を攻撃し、一時1000平方キロメートルを超える面積を占領しましたが、戦線は膠着しており、ウクライナ東部に対するロシアの攻勢も大きく変わっていません。