韓国の与野党の超党派の議員代表団が16日、アメリカに出国し、大統領に当選したトランプ氏の側近との面談に向けて水面下の接触を進めます。
超党派の議員代表団は、与党「国民の力」の金建(キム・ゴン)議員、最大野党「共に民主党」の魏聖洛(ウィ・ソンラク)議員などで構成され、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の初代外交・安全保障トップの朴振(パク・チン)前外交部長官や金聖翰(キム・ソンハン)前国家安保室長も同行します。
与党関係者によりますと、代表団は現地時間の18日と19日にアメリカのワシントンで開かれる「第9回韓米戦略フォーラム」に出席し、第2次トランプ政権の発足を控え、韓米同盟と経済協力に関する韓国側の立場を説明する予定です。
また、代表団は、トランプ氏の側近らとの接触も試みるものとみられます。
なかでも、朴前外交部長官は、トランプ氏寄りとされているハガティ上院議員やポンペイオ元国務長官、第1次トランプ政権で初代ホワイトハウス秘書室長を務めたプリーバス氏とも親交があるとされています。
また、第1次トランプ政権当時に、外交部次官補を務めた金建議員は、トランプ氏の側近で国家安全保障会議の先任補佐官を務めたフッカー氏とも親交があるとされています。
同じく外交官出身の魏聖洛議員は、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)、李明博(イ・ミョンバク)政権で外交専門家として活躍し、チェイニー元副大統領室の東アジア政策補佐官を務めたイェーツ氏などと親交を結んだとされています。