韓国は、WHO=世界保健機関の西太平洋地域の基準に基づき「BMI25以上」を肥満と判定していますが、この基準を引き上げるべきだという研究結果が発表されました。
国民健康保険公団の健康保険研究院は、体重を身長の2乗で割った指数「BMI」が25以上の場合に肥満とみなす現行の基準を、「27以上」に引き上げるべきだという研究結果を11日、発表しました。
WHOは、アメリカはBMIが30以上、中国は28以上、日本は男性が27.7以上、女性は26.1以上を肥満と判定しています。
健康保険研究院によりますと、現行の基準で肥満とされる「BMI25以上、26未満」の区間では、むしろ死亡リスクが最も低く、「18.5未満」と「35以上」で死亡リスクが最も高くなるということです。
また、高血圧や糖尿病、脂質異常症はBMI27以上、心臓や血管の疾患は29以上で急増しているため、疾患別の発生リスクの観点からも、現在の基準は厳しすぎるということです。
ただ、基準を引き上げることが国民の心理に影響し、高度肥満の増加が加速する可能性があるという懸念もあります。
肥満の判定基準や診療指針を定める大韓肥満学会は、近く立場を表明する予定です。