アメリカ国務省は、ロシア西部のクルスク州で北韓の兵士がロシア軍とともに戦闘作戦を開始したことを確認したと明らかにしました。
アメリカ国務省のパテル副報道官は現地時間の12日に行われた記者会見で、1万人以上の北韓兵がロシア東部に派遣され、その大半がクルスク州に移動し、ロシア軍とともに戦闘を始めたことを確認したと述べました。
アメリカ政府が北韓の兵士による戦闘参加をおおやけに認めるのは今回が初めてです。
パテル副報道官は、ロシアが北韓の兵士を戦場で活用できるかについては、言語の問題や指揮系統などの課題があると指摘し、どれだけ自国の軍に統合できるかによって大きく左右されるとしています。
これに先立ち、アメリカCNNは10日、アメリカとウクライナの情報筋の話として、ウクライナ軍が一部支配しているクルスク地域を奪還するため、ロシアが北韓軍を含むおよそ5万人の兵力を集結したと報じています。
韓国政府は、ロシアに派遣された北韓軍が実際に戦闘に参加するかどうかを見守りながら、段階的な対応措置を取るとしており、今回のアメリカ政府による確認が韓国のウクライナ支援政策に与える影響が注目されます。