尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、南米ペルーで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議などに出席するため、14日、ペルーに向けて出発しました。
尹大統領は14日から8日間の日程でペルーとブラジルを歴訪します。
まず、ペルーの首都リマで14日から開かれるAPEC首脳会議に出席し、15日にはAPEC首脳会議に合わせて開かれる韓日米3か国首脳会談に出席します。
韓日米3か国の首脳会談は、日本の石破総理大臣が就任後初めて出席し、来年1月に任期を終えるアメリカのバイデン大統領が事実上、最後に出席する首脳会談となりそうです。
3か国の首脳会談は、去年8月のアメリカ・ワシントン郊外のキャンプ・デービッドでの首脳会談以降、1年3か月ぶりです。
このほかに、尹大統領は石破総理大臣と2国間会談も行う予定です。両首脳が対面で会談するのは、先月10日に続いて2回目です。
16日からは、ペルーのディナ・ボルアルテ大統領との首脳会談など、ペルー訪問の日程をこなしたあと、17日からはブラジルのリオデジャネイロで開かれるG20サミット=主要20か国の首脳会議に出席します。
尹大統領は今回の多国間会議への出席を通じて、北韓とロシアの軍事協力に対応するための国際連帯を強調し、世界で中心的な役割を果たす国としての「責任ある外交」に乗り出す構えです。
一方、大統領室によりますと、尹大統領は、トランプ次期大統領とも初めての会談を行うで方向で調整しているということです。実現すれば、帰国が遅れる可能性があります。