医学部の定員が増員されて初めての全国共通の大学入学テスト、大学修学能力試験が14日午前、全国の試験会場で一斉に始まりました。
大学修学能力試験は、全国各地の1282の会場で、午前8時40分に始まりました。
午前中は国語と数学、午後は英語、社会に加え、第2外国語や漢文の試験が行われ、午後5時45分に終了します。
受験生が渋滞に巻き込まれないように、企業は、社員の出勤時間を1時間遅らせ、英語のリスニング試験が行われる午後1時5分から35分間は、会場周辺の騒音を減らすため、警察が交通規制を行うとともに、緊急の場合を除いて航空機の離着陸が禁じられます。
大学修学能力試験の関係者は、「ことしの試験は、いわゆる難易度の高い問題を排除し、高校の教育課程の範囲内の適正な問題をまんべんなく出題した」と話しています。
ことしの大学修学能力試験は、医学部の定員が増員された影響で、大学入試を浪人して受ける受験生が増えたため、高い得点をとる受験生の競争が激しくなりそうです。
ことしの受験生の数は52万2670人ですが、このうち、浪人生は全体の31%にあたる16万人で、この21年間でもっとも多くなっています。