北韓がごみや汚物をぶら下げた風船を韓国に向けて飛ばし続けていることを受けて、韓国の合同参謀本部は、「軍の忍耐心をこれ以上試すな」と強く警告しました。
合同参謀本部によりますと、北韓は18日未明、およそ40個の風船を韓国に向けて飛ばし、京畿道(キョンギド)など首都圏で20個以上の落下物が確認されました。これらの中身はビラなどで、分析の結果、毒物などの危険物は含まれていなかったということです。
北韓によるごみ風船の散布は、先月24日以来およそ3週間ぶりで、今年5月から今回で31回目となります。
これを受けて、合同参謀本部は18日、北韓向けの声明を出し、「北韓はわが軍の度重なる警告にもかかわらず、またもやごみ風船を飛ばした。決して看過できない挑発行為だ」と非難し、「北韓の行為は一線を越えており、以後発生するすべての事態の責任は北韓にあることを再度厳重に警告する」と強調しました。
一方、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は17日に談話を出し、16日に韓国からビラなどが飛来したと主張し、「代価を支払うことになる」と警告しています。