ソウルの地下鉄1号線から8号線を運営するソウル交通公社の労働組合は、リストラに反対するとともに、新規雇用の拡大や賃上げを求め、20日から順法闘争に入りました。
順法闘争は、地下鉄の運行を規定通りに行う一方で、ドアをゆっくり閉めたり、低速で運行することで行われる抗議行動です。この影響で、朝の出勤時間に利用客が多い一部の区間で、5分から10分の遅延が生じました。
これに先立ち、ソウル交通公社の労働組合は、20日から順法闘争に入るとしたうえで、公社側との交渉が決裂した場合、来月6日から全面ストライキに入ると明らかにしました。
労組と公社側は、来月はじめまで交渉を続けるということで、順法闘争が行われる間も、地下鉄の運行回数と列車の間隔を維持し、市民の不便を最小限に抑えると明らかにしました。
ただ、鉄道公社の労組も順法闘争を行っているほか、ソウルの地下鉄9号線の労組も今月28日から警告ストライキに突入すると予告しているため、それぞれの労組の争議で首都圏の交通混雑が懸念されています。