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社会

北韓の拡声器による「騒音放送」付近の住民の健康被害が懸念

Write: 2024-11-21 14:08:20Update: 2024-11-21 14:30:21

北韓の拡声器による「騒音放送」付近の住民の健康被害が懸念

Photo : YONHAP News

軍事境界線の北韓側からの拡声器による「騒音放送」が数か月間続いていて、近くに住む住民の健康被害が懸念されています。
 
北韓はことし7月末から軍事境界線の北韓側から韓国に向けて拡声器による「騒音放送」を続けています。
 
北韓がごみなどの汚物をぶら下げた大型風船を韓国に向けて飛ばしているのに対応して、韓国軍が拡声器による放送を行うと、北韓もこれに対応して放送を始めました。
 
北韓が行っている放送は、体制を宣伝し、韓国の指導者を誹謗中傷する過去の宣伝放送とは異なり、サイレンの音やオオカミの鳴き声など、騒音公害に当たるもので、住民の健康被害が懸念されています。
 
京畿道(キョンギド)金浦(キムポ)市によりますと、市の精神健康福祉センターが今月8日から14日まで軍事境界線付近に住む102人を対象に精神健康検査を行った結果、73人は「正常」でしたが、27人は「観察を要するグループ」、残りの2人は「リスクの高いグループ」に分類されたということです。
 
住民のほとんどが70代以上の高齢者で、睡眠障害、ストレス、不安症などを訴えていたということです。
 
さらに、仁川(インチョン)市江華(カンファ)郡の精神健康福祉センターが今月2日に、軍事境界線付近に住む78人を対象に調査を行った結果、10%ほどが、騒音によるストレス、睡眠不足、乳幼児のけいれんなどを経験するなど、日常生活に困難を強いられていると訴えていました。
 
仁川市は、3億5000万ウォンを投じて、北韓の騒音放送が聞こえるもっとも近い地域の35世帯の住宅に防音施設を設置する方針です。

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