拡大ASEAN国防相会議に出席するため、ラオスを訪れている国防部の金龍顕(キム・ヨンヒョン)長官は21日、日本の中谷元防衛大臣と会談し、中谷防衛大臣の早期の韓国訪問に向けて、調整を加速化させることで一致しました。
韓日の政府当局は、今後、来月の実現を目指して中谷防衛大臣の韓国訪問日程を調整することで合意したということです。
年内の訪問が実現する場合、日本の防衛大臣が韓国を訪問するのは、2015年10月以来9年ぶりとなります。
国防部によりますと、金長官と中谷防衛大臣は、北韓のロシアへの派兵など、ロシアとの軍事協力はアジア地域への安全保障に重大な影響を及ぼすものだとして深刻な懸念を共有し、韓日両国が国際社会と緊密に連携して協力していくことで一致しました。
また、北韓による核・ミサイルの脅威が深刻化しているなか、韓日と韓日米の緊密な連携や協力は不可欠であるとの認識を共有し、「安保協力を持続的に発展させていく」ことを確認しました。
金長官はこの日、韓日国防相会談に先立ち、韓国、アメリカ、日本、フィリピン、オーストラリアの5か国の国防相会議にも出席しました。
会議の後、記者会見を行った金長官は、「北韓のロシアへの派兵を強く糾弾するとともに、国際社会が緊密に連携し、対応していくことで合意した」としたうえで、「インド太平洋地域における航行の自由と繁栄を保障するため、5か国が緊密に協力することを確認した」と述べました。