サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長が、アメリカの経済誌「フォーチュン」が選定した「ビジネス界で最も影響力のある100人」に、韓国の経営者として唯一ランクインしました。
フォーチュン誌は、過去3年間の売上高や利益成長率、企業の健全性、革新性、社会的影響力などを総合的に評価し、40の産業分野から100人を選出しています。李会長はこのリストで85位に位置付けられました。
フォーチュン誌は、李会長について、「サムスン電子の会長であり、韓国で最も裕福な人物」と紹介しています。
また、サムスン電子については、世界有数のメモリーチップ生産企業である一方、AI関連企業が大量に消費するメモリーの分野では後れをとっていると指摘しています。これは、一度に大きなデータをやり取りでき、AI学習に欠かせない先端メモリー半導体である高帯域幅メモリー(HBM)を指すものとみられます。
さらに、委託を受けて半導体チップを製造する事業においても、競争相手である台湾の半導体大手TSMCに1位の座を明け渡したと指摘しています。
今回のランキングで1位に選ばれたのは、電気自動車メーカー「テスラ」や宇宙開発ベンチャー「スペースX」のCEOをつとめるイーロン・マスク氏で、2位は、アメリカの大手半導体メーカー「エヌビディア」のジェンスン・フアンCEO、3位は、アメリカのIT大手「マイクロソフト」のサティア・ナデラCEOとなっています。