北韓が、東部の咸興(ハムン)にある短距離ミサイルなどを組み立てる工場を拡張しているとの分析結果をアメリカのシンクタンクが明らかにしました。ロシアは、この工場で製造されたミサイルを、ウクライナへの攻撃に使っているとみられています。
ロイター通信の25日の報道によりますと、アメリカのシンクタンク、ミドルベリー国際問題研究所が衛星写真を分析したところ、北韓は、咸興にある主要兵器工場「2月11日工場」の拡張を行っているものとみられるということです。
具体的には、追加の組み立て棟と労働者用とみられる住居施設が建設されているほか、地下施設への入り口も改造が行われているということです。
この工場は、短距離弾道ミサイル「火星(ファソン)11(KN-23)」を生産する北韓の唯一の工場とされていて、拡張の動向が確認されたのは、今回が初めてです。
ウクライナは、ミサイルの破片などを証拠に、ロシアがウクライナへの攻撃に、このミサイルを使用していると主張してきました。