G7=主要7か国の外相会合がイタリア・フィウッジで開催されたのを機に、韓国とウクライナの外交トップが会談し、ウクライナへの支援などについて議論しました。
外交部によりますと、趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は、現地時間の25日、ウクライナのアンドリー・シビハ外交長官との会談で、北韓軍のロシア派兵に懸念を示したうえで「韓国政府は北韓とロシアの軍事協力の進展に対し、相応する実効的措置を段階的にとっていく」と明らかにしました。
シビハ長官も、「北韓による派兵で、韓国とウクライナは共通の安保懸念を抱えることになった」として、対応の必要性を強調しました。
また、両外相は、ウクライナの特使が近く韓国を訪問し、関連の協議を行うことに期待を示しました。
ウクライナの特使が来韓した際には、韓国のウクライナに対する支援、とくに武器支援に関する議論が行われるものとみられます。
韓国政府は、北韓軍がウクライナ戦争に介入したことを受け、武器の提供を含めて、ウクライナに対する段階的な支援について検討しています。
ただ、アメリカの大統領選挙で当選したトランプ氏は、就任後にロシアとウクライナの戦争を終わらせると公言していることから、アメリカと足並みを揃えなければならない韓国政府としては、独自の判断でウクライナに武器を提供するのは難しいという見方も出ています。