G7=主要7か国の外相会合に出席するためイタリアを訪問している趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は、日本の岩屋外相と会談し、「佐渡島(さど)の金山」の労働者追悼式をめぐる問題が両国関係に影響を与えないようにする方針を確認しました。
外交部によりますと、趙長官と岩屋外相は、G7外相会合が開かれたイタリアで短時間の会談を行い、韓国側が「佐渡島の金山」の労働者追悼式への参加を見送った問題などについて議論しました。
会談では、佐渡の金山をめぐる問題が両国関係に影響を与えないようにすることで一致したほか、これまで培ってきた両国関係の前向きな勢いを維持していくことで一致しました。
佐渡島の金山をめぐる問題について、趙長官が岩屋外相に対しても遺憾の意を表明するかに関心が集まっていましたが、外交部はこれについて言及しませんでした。
外交部の関係者は、「韓国が追悼式に参加しなかったこと自体が抗議であり、遺憾の表明だ」と述べ、従来の立場を改めて説明しました。
これに先立ち、外交部の姜仁仙(カン・インソン)第2次官は、韓国側が追悼式への参加を見送ったことについて、「両国が合意した水準に及ばない追悼式を日本が開催したことに対して、韓国政府が抗議したもので、それ自体が強い遺憾の表明だ」と明らかにしました。
これは、佐渡の金山の追悼式をめぐる問題で、韓国側が初めて遺憾の意を表明したものですが、両国の合意を守らなかった日本側に対して公式に表明しなかったため、韓国国内で、この問題が両国関係の維持に徹しているとの指摘が出たあとに発表されました。