中国とロシアの軍用機がおよそ1年ぶりに韓国の防空識別圏に進入しました。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、29日午前9時35分ごろから午後1時53分ごろまで、中国とロシアの爆撃機と戦闘機合わせて11畿が、東海と南海の韓国の防空識別圏「KADIZ」に進入したあと外へ出たということです。領空侵犯は、ありませんでした。
韓国軍は、両国の軍用機は、東海(トンヘ)上で一定時間共同訓練を行ったのを確認し、韓国の空軍戦闘機を投入して偶発的な状況に備えた措置を実施したとしています。
中国とロシアは2019年から共同訓練などを名目に年間1‐2回、韓国の防空識別圏に軍用機を侵入させていて、今回は去年12月14日以来およそ1年ぶりです。
国際的には外国の防空識別圏に軍用機を侵入させる場合、事前に知らせるのが慣例となっていますが、中国とロシアは行っていません。
一方、同じ日にロシアの国防長官が北韓を訪問しました。
ロシアのタス通信によりますと、ベロウソフ長官は北韓の軍事・政治指導部代表と数回にわたって2国間会談を行う予定だということです。
これは今年6月、北韓とロシアが条約を締結した後、様々な方面で協力を強化している中、両国が本格的に軍事関係をより綿密にするための動きと分析されています。