ロシアのベロウソフ国防相が29日、北韓を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と会談しました。会談ではウクライナ情勢への対応や北韓軍の追加派遣について議論された可能性があります。
ロシア国防省の代表団は、ベロウソフ国防相を団長として先月29日から1泊2日の日程で平壌(ピョンヤン)を訪問しました。金委員長との会談は、ウクライナの特使団が先月27日に韓国を訪れてからわずか2日後というタイミングで行われ、注目を集めました。
会談で金委員長は、「ロシアの政策を変わらず支持する」と述べ、ロシアへの連帯を強調しました。また、北韓とロシアは、ウクライナ情勢や対応策を話し合い、その中で、北韓軍の追加派遣についても協議した可能性があります。
ロシア国防省は30日、ベロウソフ国防相が金委員長に対し、来年5月にモスクワで開催される対ドイツ戦勝80周年記念の軍事パレードに北韓軍を招待したことを明らかにしました。
一方、アメリカの経済誌「フォーブス」は現地時間の先月30日、北韓がロシアに最新型の240ミリ多連装ロケット砲を含む砲撃システム100基を提供したと報じました。
トランプ政権第2期の発足後、停戦交渉が開始される可能性が高まる中、ロシアとウクライナの戦闘が激化しており、北韓による武器供与に加え、追加派兵の可能性も高まっているとの分析が出ています。