尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」が解除された4日朝、全国の小中高校、大学は通常通りに授業が行われました。
尹大統領が非常戒厳を宣布した3日夜、教育現場に保護者からの問い合わせが殺到したほか、検索サイトにも登校に関する質問が相次ぎました。
韓国の文部科学省に当たる教育部は、4日午前0時50分ごろ立場を表明し、「学校のすべての業務と日程は、正常に運営される」と発表しました。
そして、非常戒厳の宣布からおよそ6時間後の午前4時27分に非常戒厳が解除されたため、全国の小中高校、そして大学は、休校措置を取らずに通常どおりに授業が行われました。
戒厳司令部布告令には、「反国家勢力など体制転覆勢力を除いた善良な一般国民は、日常生活の不便を最小限にできるように措置する」という内容が盛り込まれていました。
非常戒厳が宣布された場合、学校は生徒たちの安全のため、臨時休校することができます。
実際に1979年10月26日に非常戒厳が宣布された際には全国の学校に休校措置が出されたほか、光州(クァンジュ)事件のおきた1980年5月にも新軍部が社会の混乱を防ぐとして地域戒厳を全国に拡大し、全国の大学に休校を命じたことがあります。