韓国軍制服組トップの金明秀(キム・ミョンス)合同参謀本部議長は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」が解除されたことを受け、緊急の作戦指揮官会議を開催し、軍の綱紀を引き締めるとともに、北韓への監視・警戒体制に専念するよう強調しました。
金議長は、「軍の本来の任務である国民の安全を守ることを最優先に考え、当分の間は監視や警戒の任務を除いては、軍部隊の移動を統制する」と明らかにしました。
軍部隊の移動による国民の不安を最小限に留めるためだということです。
金議長はまた、韓米連合軍のラカメラ司令官と電話で会談し、北韓の挑発に備えることで一致したと明らかにしました。
これに先立ち、尹大統領が非常戒厳を宣布した3日夜、武装した戒厳軍およそ280人を国会に投入しましたが、その後、国会の本会議で非常戒厳の解除を求める決議案が可決され、撤収しました。
金議長によりますと、投入された戒厳軍は午前4時22分に撤収したということで、北韓の動向や、北韓に対する警戒態勢にも異常はないということです。