与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案について、「弾劾の混乱によって国民や支持者が被害に遭うことを防ぐため、国会で可決されないよう努力する」と述べ、党として反対する方針を示しました。
韓代表は5日、国会で開かれた党の最高委員会議で「大統領の違憲的な戒厳を擁護するわけではない」としたうえで、「私は、非常戒厳が宣布された時点から、真っ先に今回の事態に対する国民の怒りと愛国心に寄り添ってきた」と述べました。
そのうえで、「大統領をはじめ、違憲的な戒厳で国民を不安にさせ、被害を与えた関係者は厳正に責任を負わなければならない」と強調しました。
前日に行った尹大統領との面会については、尹大統領は最大野党「共に民主党」の暴挙によりやむを得ずに非常戒厳を宣布したと述べたことに言及し、「私や国民の認識とは大きな違いがあり、共感するのは難しかった」と述べました。
また、「党代表として、大統領が離党することを改めて要求する」としたうえで、「私が責任を持って事態を収拾する」と強調しました。
これに先立ち、韓代表は、尹大統領が非常戒厳を宣布した直後に、「大統領の非常戒厳の宣布は誤りだ」としたうえで、「必ずわれわれが違憲で違法な非常戒厳を防ぐ」と明らかにし、韓代表寄りの議員18人が決議案の可決に賛同しました。