尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案が7日国会で採決が行われましたが、与党のほとんどの議員が棄権して事実上、否決されました。
本会議の前、与党「国民の力」は、弾劾訴追案の否決を目指す方針を党として決めていて、弾劾訴追案採決の前に行われた大統領夫人の金建希(キム・ゴニ)氏の疑惑を追及する法案の採決に参加した後にほとんどが退場しました。
弾劾訴追案は、在籍議員の3分2に当たる200人以上が賛成すれば可決されるため、賛成が見込まれた野党や無所属の議員192人に加え、 与党議員は3人だけ投票に参加しました。
結局、弾劾訴追案は200人以上の投票に達しなかったため不成立となり、廃案となりました。
これを受け、尹大統領は大統領の職務を続けることとなります。
ただ、最大野党「共に民主党」はこの後も可決されるまで弾劾訴追案の発議を繰り返し行うという考えを示していて、非常戒厳に対する世論の反発も強く、国政運営の混乱は続くものとみられます。
与党「国民の力」は7日夜議員総会を続いています。
2年半の大統領任期短縮など、早期退陣を模索するものとみられます。