与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は、12日午前の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の国民に向けた談話について、「内乱を自白したようなもの」だとして、尹大統領の離党・除名を議論すると明らかにしました。
韓代表は12日、大統領の談話について「まったく予想外だった」として、談話の直後、尹大統領の離党・除名を議論するため、党の倫理委員会を緊急招集したと明らかにしました。
韓代表がこの場で、「談話によって、尹大統領が大統領職を遂行できないという点がより明確になった」としながら、弾劾訴追案に賛成票を投じることを提案したところ、一部の議員が反発し声を荒げるなど、会議が混乱したということです。
これに先立って、韓代表は、大統領が談話を発表する前に明らかにした立場から、尹大統領には早期退陣の意思がないことを確認したとして、尹大統領の職務執行を停止する唯一の方法は弾劾だと強調しました。
尹大統領の弾劾をめぐって、韓代表の意見が揺れ動いているのではないかという指摘に対しては、「大統領は退陣すべきという立場には変わりがない。弾劾を避ける方法を探そうとしたものの、有効な手立ては見つからなかった」と語りました。
与党議員のうち、弾劾に賛成を表明している議員が7人出ていて、野党陣営の192票に加え、弾劾可決に必要な賛成はあと1票となっています。
また、尹大統領に対する弾劾訴追案の2回目の採決を14日に控えているなか、採決に参加する意向を表明している与党議員が増え、今回の採決には票決に必要な200人を超える議員が参加する見通しです。