与党「国民の力」の支持率は、現政権の発足以来、過去最低の25.7%となりました。
世論調査会社「リアルメーター」が全国18歳以上の有権者1001人を対象に、政党に対する支持率の調査を行ったところ、与党「国民の力」を支持すると答えた人は前の週より0.5ポイント下がって27.5%、最大野党「共に民主党」は4.8ポイント上がって52.4%でした。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の発足以降の支持率で、「国民の力」は過去最低となったのに対し、「共に民主党」は過去最高となりました。
そのほかの政党の支持率は、「祖国革新党」が8.0%、「改革新党」が2.8%、「進歩党」は1.1%で、支持政党なしは8.6%でした。
尹大統領による非常戒厳の宣言だけでなく、尹大統領をめぐる弾劾訴追案の採決で「国民の力」が党として弾劾に反対したことなどが支持率の低下につながり、逆に「共に民主党」の支持率が上昇したものとみられます。
ただ、今回の調査は、国民の4人に1人は依然として「国民の力」を支持していることも表していて、過去の朴槿恵(パク・クネ)元大統領の弾劾とはちがって、与党の主流派が強硬な姿勢をとっていることの背景となっているのではないかという見方が出ています。