アメリカの情報筋によりますと、ロシア西部のクルスク州で発生した戦闘で、北韓軍兵士数百人が死傷したことがわかりました。
ロイター通信とAFP通信は現地時間の17日、アメリカ当局者の話として、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるクルスク州で発生した戦闘によって死傷した北韓軍兵士が数百人に上ると伝えました。
匿名のアメリカ当局者の話によりますと、死傷した北韓軍の階級についての質問に対し、下級兵士から最上級に近い兵士まで含まれると回答しました。
アメリカ政府は、その前日の16日にも、北韓軍に死傷者が出たとの見方を示していました。
アメリカ国防総省のライダー報道官は、「北韓軍が、クルスク州でロシアと共に戦闘に参加したものと見ている」としたうえで、「北韓軍が死傷者を出した兆候もある」と述べました。
ウクライナ政府の発表やロシアのインターネットなどに情報を公開している軍事ブロガーの情報によりますと、北韓軍とウクライナ軍の戦闘は、ウクライナ軍が占領しているロシア西部のクルスク州で激しさを増しています。
現在、クルスク州に派遣された北韓軍は1万1千人程度とみられていますが、実際の規模は把握できていません。
ウクライナ軍によりますと、北韓軍兵士は、ウクライナが地上戦で主な攻撃手段としている無人機の攻撃によって、大きな損失を被っているということです。