韓国国内でインフルエンザの感染が拡大していることを受け、医療当局は20日、全国にインフルエンザ流行注意報を発令しました。
韓国疾病管理庁が、全国の病院などでインフルエンザの監視を行ったところ、12月第2週、外来の患者1000人のうち、インフルエンザの感染が疑われる症状がみられたのは13.6人で、今シーズンの流行の基準となる8.6人を超えていました。
このため、疾病管理庁は、20日からインフルエンザの流行注意報を発令しました。
疾病管理庁によりますと、インフルエンザの患者は、すべての年齢層において4週連続で増加しています。
ただ、最近、流行しているインフルエンザはA型で、WHO=世界保健機関が推奨する、今シーズンのワクチン株と抗原性がよく似ているため、ワクチン接種による十分な効果が期待できると説明しています。
疾病管理庁は、「冬のインフルエンザの流行がさらに拡大する可能性に備え、高齢者や免疫低下者など、感染リスクの高い人は、インフルエンザと新型コロナのワクチン接種を急いでほしい」と呼びかけました。