尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」の捜査を進めている合同捜査本部は、戒厳令の宣言直前の閣議に参加したことと関連して、大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理など、9人に対する取り調べを行ったと明らかにしました。
合同捜査本部は、警察、高位公職者犯罪捜査処、そして国防部の調査本部からなる捜査機関です。
このうち警察は20日、戒厳令宣言直前の閣議に参加した9人に対し、被疑者または参考人として取り調べを行ったと明らかにしました。
このうち、韓国務総理は、被疑者として取り調べを受けたということです。
唯一、出頭要請に応じなかった、金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官に対し、警察は遺憾を表明しています。
一方、合同捜査本部は20日、内乱を首謀した疑いをかけられている尹大統領に対し、25日午前10時に高位公職者犯罪捜査処に出頭するよう、2回目の出頭要請書を送りました。
韓国では25日クリスマスは祝日となっていますが、尹大統領の警護などを考慮し、人の出入りが少ない休日を指定したものとみられます。
これに先立って、合同捜査本部は16日、尹大統領に対し、18日に出頭するよう求めましたが、尹大統領は応じませんでした。
合同捜査本部は、尹大統領が今後も正当な理由なく出頭に応じない場合は、逮捕状の請求も検討する方針だということです。