尹大統領側の石東炫(ソク・トンヒョン)弁護士は23日、記者らとのインタビューで「大統領は、捜査よりも弾劾裁判が優先されるべきだと考えている」として、捜査機関の出頭要請に応じない考えを明らかにしました。
また、「大統領は権限が一時停止となっただけで、れっきとした現職大統領の身分だ」としたうえで、「捜査機関に出頭し、被疑者として取り調べを受けるのは適切ではない」と述べました。
これに先立って、尹大統領は、国民に向けた談話で「捜査と弾劾に堂々と立ち向かう」と語りましたが、戒厳令の宣言から20日が経った今でも、弁護団の構成が終わっていない状態です。
また、憲法裁判所が発送した弾劾裁判関連の通知なども受け取っておらず、憲法裁判所は23日、書類が官邸に到着した20日、書類が送達されたものとみなすことにしました。
一部で「尹大統領が時間稼ぎをしている」という指摘が出ていることについて、石弁護士は「早すぎる指摘だ。弾劾裁判の手続きに忠実に臨むためには、準備のための時間が必要だ」と反論しました。
一方、石弁護士は24日、25日に予定されていた、尹大統領の高位公職者犯罪捜査処への出頭は難しいという考えを明らかにしました。