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政治

尹大統領に近い権寧世氏 与党の非常対策委員長に

Write: 2024-12-25 10:51:14Update: 2024-12-25 15:53:07

尹大統領に近い権寧世氏  与党の非常対策委員長に

Photo : YONHAP News

保守系与党「国民の力」は、臨時執行部トップの非常対策委員長に、権寧世(クォン・ヨンセ)国会議員を指名しました。弾劾訴追案可決を受けて辞任した前代表の後任として、党の再建を担うことになりますが、指導部が大統領寄りの人物で固められたことへの懸念も上がっています。

与党「国民の力」の代表代行を務める権性東(クォン・ソンドン)院内代表は、24日に開かれた議員総会で、非常対策委員長に権寧世国会議員を指名しました。

今回の指名は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に距離を置く「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)前代表と韓代表に近い議員らが尹大統領の弾劾に賛成の立場を示し、大統領の弾劾訴追案が国会で可決されると、韓代表が辞任したことを受け、混乱する党の立て直しを図るものです。非常対策委員会は、弾劾訴追という厳しい状況下で、支持率が低迷する党の再建に向けた重要な役割を担います。

権氏は元検事で国会議員を5期務め、尹政権で初代統一部長官を務めるなど豊富な経験を持つベテラン政治家です。 尹大統領に近い人物とされる一方で、党内では合理的な性格から信頼を得ているとの評価もあります。

「国民の力」は、尹大統領の弾劾に反対する方針を示し、弾劾訴追案の1回目の採決を欠席するなど、尹大統領を擁護する姿勢を続けています。この対応により、党の支持率が大きく低下している状況です。こうした中、党を立て直すには、豊富な経験を持つ党内の重鎮議員を非常対策委員長に据えることが必要だと判断し、今回の権氏の指名に至ったと、みられています。

今回の指名によって、党の指導部は、いずれも尹大統領に近いとされる院内代表と非常対策委員長による「ツートップ」体制が確立される形となりました。

党指導部が尹大統領に近い人物で固められたことに対しては、党内から懸念の声も上がっています。一部の議員は、「非常戒厳を擁護する政党というイメージを払拭することが重要だ」と指摘し、「大統領と党を切り離すことが、非常対策委員長としての最初の責務だ」と主張しています。

こうした中、非常対策委員会の残りのメンバー構成や今後の活動が、党の刷新に向けた意思を示せるかどうか、大きな注目を集めています。

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