尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」宣言をめぐって、警察などでつくる合同捜査本部が尹大統領に対して、裁判所に請求していた拘束令状が先月31日、認められたなか、尹大統領は1日、官邸前に集まっている支持者らに対し「最後まで戦う」というメッセージを伝えました。
尹大統領は1日午後7時30分ごろ、官邸前で徹夜集会を行っている支持者らに対し、手紙で新年のあいさつを送りました。
尹大統領は手紙で、「ユーチューブの生中継を通じてみなさんの苦労を見守っている。元日から、自由民主主義と憲政秩序を守るためにたくさんの方が集まってくれたことに感謝している。国内外の主権を奪取しようとする勢力や反国家勢力のうごめきにより、現在、大韓民国は危機に直面している。私はみなさんとともに、この国を守るために最後まで戦う」などと語りました。
手紙は、尹大統領が直接署名をしたうえで、官邸の職員を通じて、集会の関係者に伝えられたということです。
合同捜査本部の出頭要請や拘束令状に事実上、不服従の姿勢をとっている尹大統領は、手紙を通じて、支持者らの結束を促すねらいがあったものとみられます。
尹大統領に対する拘束令状が認められた31日、官邸前に集結した尹大統領の支持者らは、連日、徹夜で集会を行っています。