アメリカのブリンケン国務長官と日本の岩屋外相が、それぞれ今月はじめと半ばに韓国を訪問し、趙泰烈(チョ・テギョル)外交部長官と会談を行います。
3日、外交消息筋によりますと、ブリンケン国務長官は今月5日に、岩屋外相は13日から2日間の日程で韓国を訪問し、趙長官と会談を行う方針です。
今回の会談でブリンケン国務長官は、韓米同盟が国内情勢の不確実性を克服できるという意向を改めて確認するものとみられます。
また、ブリンケン国務長官の韓国訪問は、今月1月20日に予定されている政権交代を前に、韓米同盟の維持と発展に向けた「引き継ぎ」を踏まえたものとの見方も出ています。
一方、岩屋外相は、北韓問題に対応するうえで欠かせない韓日2国間や韓日米3か国連携について議論し、あらゆる形で緊密なコミュニケーションを維持することを改めて確認するものとみられます。さらに、韓日国交正常化60周年を機に予定された様々な記念行事などを着実に進めることについても話し合うものと思われます。
外交・安保分野の専門家らは、アメリカと日本の外交トップによる韓国訪問について、韓国で政治の混乱が続いているなか、韓国を取り巻く外交の不確実性が韓半島や北東アジアに拡大することは、アメリカや日本にとっても悪材料になりかねないと判断したためと分析しています。