韓国でインフルエンザの患者が1000人のうち99.8人と急増しています。
韓国疾病管理庁の9日の発表によりますと、全国の病院などでインフルエンザの調査を行ったところ、外来の患者1000人のうち、インフルエンザの感染が疑われる症状がみられたのは99.8人でした。
インフルエンザの患者数は増加のペースも早く、1週間前の73.9人から1.4倍増え、4週間前に比べて13.7倍増加しています。先週、調査地点を増やした2016年以来の最多の患者数を記録したのに続き、さらに増加傾向に歯止めがかかっていません。
疾病管理庁関係者は9日に会議を開き、「冷え込みが厳しくなり、例年に比べてインフルエンザが猛威をふるっているなか、様々な呼吸器感染症の同時多発的な流行への懸念が高まっている」と分析しました。
現在、インフルエンザ以外の呼吸器感染症の患者数も増加していて、新型コロナウイルスの患者数は去年8月にピークを迎えて以降減少傾向にありましたが、過去4週間で再び増加しています。
RSウイルスの感染によって引き起こされる風邪などと同じ症状の呼吸器感染症「RSウイルス感染症」の患者数は、ここ9週間で増加し、先週からは小幅な減少がみられていますが、前年同期比で34%増えています。
政府は、高齢者や妊婦、12歳以下の子どもなど、感染リスクの高い人を対象に、今からでもワクチンの接種を急いでほしいと促しています。
また、「3週間後に始まる旧正月の連休を安全に過ごすためには、呼吸器感染症の感染対策を守ることが何より重要だ」としたうえで、「こまめな手洗いやうがい、咳エチケット、部屋の換気などの感染防止対策を徹底してほしい」と強調しました。