尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、高位公職者犯罪捜査処による拘束令状の執行について、動画のコメントを出し、「不法な捜査だが、流血の事態を防ぐために、出頭に応じる」と述べました。
大統領室は15日、高位公職者犯罪捜査処による拘束令状が執行されてから事前に収録したとみられる2分48秒の大統領の映像のコメントを発表しました。
この中で、尹大統領は、「残念ながら、この国の法はすべて崩れてしまった。審査権のない裁判所から捜査権のない機関に発付された、無効な拘束令状によって手続きが強圧的に進められている。嘆かわしく思わざるを得ない。私がこのように不利益を受けても、国民には刑事事件でこのようなことがないことを願っている」としています。
その上で「捜査員が侵入してくるのを見て流血の事態を防ぐために、不法な捜査ではあるが、出頭に応じることにした」としています。
尹大統領が公の場に姿を現したのは、自身の弾劾訴追案が国会で議決された去年12月14日、映像で国民へのメッセージを発表して以来32日ぶりです。