大韓卓球協会の元会長のユ・スンミン氏(42)が、大韓体育会会長に当選しました。
ユ・スンミン氏は14日、ソウル市内で開かれた大韓体育会会長選挙で、1209票のうち417票を獲得し、会長に選ばれました。
今回の選挙には、3期目を目指す現職の李起興(イ・ギフン)会長をはじめ、江原道体育会の元事務総長など、これまででもっとも多い6人が名乗りを上げました。
候補者と選挙人の数がともに過去最も多い今回の選挙は、現職としてのメリットや、これまで積み上げてきた人脈などを踏まえ、現職の李会長が優勢とみられていました。
しかし、8月のパリオリンピックのバドミントン女子シングルスで金メダルを獲得したアン・セヨン選手が、負傷した時の管理の仕方や訓練の方法など、代表チームに古くからあった悪しき慣行を暴露し、李会長が体育界の中心にいるとの批判が出たため、「体育界の変化」を掲げたユ氏に票が傾いたとの分析が出ています。
ユ氏は、「体育界には、多くの懸案がある。体育会会長一人の力では解決できない」としたうえで、「体育関係者と協力して一つずつ解決していく」と述べました。
ユ氏は、2004年アテネオリンピックの卓球男子シングルスで金メダルを獲得し、国際オリンピック委員会の選手委員も務めました。ユ氏の任期は、2029年2月までです。