アメリカのトランプ次期大統領の就任式を翌日に控える中、韓国の主要企業の経営トップらが揃って出席する見通しです。トランプ新政権の関係者との会談を通じて、韓米間の経済交流の新たな道が開かれる可能性に注目が集まっています。
アメリカ東部時間の20日に行われる就任式には、韓国流通などの大手新世界(シンセゲ)グループの鄭溶鎭(チョン・ヨンジン)会長、韓国最大のオンライン小売業クーパンの創業者、キム・ボムソク議長、韓国経済人連合会の柳津(リュ・ジン)会長などが出席する予定です。このうち、一部のトップらは、就任式を前に既にトランプ政権の要人らと顔をあわせています。
まず、新世界グループの鄭会長は、夫人とともに18日、トランプ次期大統領の長男で新政権の実力者とされるドナルド・トランプ・ジュニア氏と面会しました。また、新政権に参加する主要閣僚や外国の首脳らとも会談する予定です。
また、クーパンのキム議長と経営陣は17日、非公開の会合で、トランプ氏が国務長官に指名したマルコ・ルビオ上院議員や、商務長官に指名した実業家のハワード・ラトニック氏、財務長官に指名したスコット・ベッセント氏、そしてドナルド・トランプ・ジュニア氏とも面会しました。
業界関係者は、「人脈を重視するトランプ次期大統領との初めての対面が、経済分野での韓米交流を活性化する突破口になる可能性がある」と期待を寄せています。
韓国国内の政治的混乱で政府間交流が停滞している状況で、民間部門がコミュニケーションの機会を得たことは意義は大きいと評価されています。