尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が先月3日に「非常戒厳」を宣言して以来、尹大統領を支持する保守・右翼系のユーチューブチャンネルの収入が大幅に増えていることが分かりました。
最大野党「共に民主党」の鄭日永(チョン・イリョン)議員が19日に公開した資料によりますと、ユーチューブライブの配信者に寄付金を送る「投げ銭」機能を通じた収益を調査した結果、保守・右翼系のユーチューブチャンネル上位7つのうち、6つの収益が去年12月に、前の月に比べて平均2.1倍増加していました。
視聴者162万人を擁するあるチャンネルでは、去年12月の投げ銭収益が1億2500万ウォンと、前の月に比べて2.1倍に増え、視聴者52万人の別のチャンネルでも、収益が4684万ウォンとなり、2.3倍に増えています。
保守系が結集する動きをみせている中、20日に発表された世論調査では、与党「国民の力」の支持率が最大野党「共に民主党」を上回ったことがわかりました。
世論調査会社リアルメーターが16日と17日に実施した調査によりますと、「国民の力」の支持率は46.5%、「共に民主党」は39.0%で、その差は7.5ポイントでした。「国民の力」は前の週より5.7ポイント上昇し、「共に民主党」は3.2ポイント下落しました。両党の支持率の差は半年ぶりに誤差の範囲外に広がりました。
専門家は、「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表に対する保守層の反感が強い中、尹大統領が内乱容疑で逮捕されたことで保守層の結集が急激に進んでいると分析しています。