尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の逮捕に反発する支持者らが裁判所に乱入した暴動をめぐり、警察が現行犯で逮捕した容疑者のうち、半分以上が20代から30代の若者であったことがわかりました。
警察は20日、ソウル西部地方裁判所と憲法裁判所の内外で発生した暴動をめぐり、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した90人のうち、半数以上の46人が20代と30代だったと明らかにしました。
このうち、ソウル西部地方裁判所の内部に侵入した46人の中には、ユーチューバー3人も含まれていて、彼らが撮ったライブ配信の映像には、暴動に参加した人の顔や器物破損を行うシーンなどが映っています。
今回の暴動は、主に20代・30代の男性が主導したとされていますが、これについて、専門家らは、過激な保守系ユーチューバーによる扇動や、ネット上の閉鎖的な男性中心のコミュニティー文化などが背景にあると分析しています。
韓国の20代・30代のうち、女性は、尹大統領の弾劾賛成デモへの参加が多くみられるなど、リベラル派が多いのに対し、男性は保守派が多いとされています。
警察は、過激派ユーチューバーなど暴動を主導した勢力について、徹底した調査を行う方針です。