医学部の定員拡大をめぐって政府と医療関係者の対立が長期化しているなか、ことし新たに医師免許を取得した人の数が、去年の10%にも満たないことがわかりました。
韓国保健医療人国家試験院によりますと、今月9日と10日に行われた医師国家試験の受験者382人のうち、合格者は269人でした。
医師免許は、医科大学や医学専門大学院を卒業したあと、国家試験の実技と筆記試験に合格した人に与えられます。
合格者の数は、去年3045人、おととしは3181人など、毎年3000人を上回っていましたが、ことしはその10%にも満たない水準となりました。
原因として、去年2月に医学部の定員拡大に反対して、医大生のほとんどが休学したことが挙げられます。
そのため、試験に出願した人の数も、例年の10%ほどにとどまりました。
新規の医師が減ったことで、来月始まる上半期のインターンの募集にも支障が出るものとみられます。