北韓が25日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が立ち会った中で、戦略巡航ミサイルの発射実験を行ったと、北韓のメディアが26日伝えました。
韓国の合同参謀本部も北韓が25日午後4時ごろ、内陸から西海上に巡航ミサイルを発射したことを追跡·監視したと26日午前、明らかにしました。
ミサイルの詳しい情報は韓米情報当局が分析しているということです。
アメリカのトランプ大統領の就任以降、初めてのミサイル発射実験とみられます。
北韓の朝鮮中央通信が26日午前明らかにしたところによりますと、ミサイルはおよそ2時間、楕円および8の字の軌道で合わせて1500キロ飛行し、標的に命中したとしています。
発射実験に立ち会った金委員長は、「戦争抑止の手段が完成されつつある」と評価しました。
そして「今回の試験発射が変化する地域の安全環境に合わせ、潜在的な敵に対する戦略的な抑止の効果性を向上させていくための国家防衛力建設計画の一環だ」と説明しました。
北韓は2021年初め、党大会で、国防力建設5か年計画を発表し、今年が最後の年です。この計画に沿って戦略巡航ミサイルを発射したということです。
一方、北韓外務省は、今月21日から24日まで行われた韓米合同軍事訓練について、「アメリカが我が国の主権を拒否する以上、超強硬に対応しなければいけない」と牽制する談話を発表しました。