ウクライナ軍との戦闘で戦死した北韓軍兵士の所持品からサムスン電子製とみられる携帯電話が見つかりました。
ウクライナ軍当局は現地時間の28日、ロシア西部クルスク州で2人の北韓軍兵士を射殺したと発表したうえで、戦死した北韓軍兵士が所持していた装備やメモ、携帯電話などが写った写真を公開しました。
死亡した北韓軍兵士が身につけていた装備には、防護具や銃、照準器などがあり、所持品からはサムスンのロゴが入った携帯電話も見つかったということです。
また、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がロシアに派遣された北韓軍兵士に送ったものとみられる新年のメッセージが書かれたメモなども見つかりました。このメモには、金委員長が兵士たちを称え、無事に帰ってくることを祈っているとの内容が書いてあったということです。
アメリカのワシントンポストは、このメモについて、指揮官が口頭でメッセージを伝え、各兵士が書き取ったものである可能性があると分析しました。
北韓は去年10月におよそ1万2000人の兵士をロシアに派遣していますが、今月中旬まで発生した死傷者はおよそ4000人、このうち、およそ1000人が死亡したものと見られていて、ことしの春ごろには派遣された北韓軍が全員死亡するとの見方も出ています。
韓国軍は、今後、北韓がロシアからの経済・軍事的支援の見返りに追加の部隊を派遣する可能性があるとみています。