アメリカの首都ワシントン近郊の空港で、アメリカ軍のヘリコプターと衝突し、墜落した旅客機に、韓国系アメリカ人のフィギュアスケート選手が2人搭乗していたことがわかりました。
現地時間の29日午後9時ごろ、ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港で、滑走路に進入中だったアメリカン航空の旅客機と、軍用のヘリコプターが空中で衝突し、いずれも近くのポトマック川に墜落しました。
この事故で、旅客機に乗っていた乗客60人、乗員4人とヘリに乗っていた軍人3人など、合わせて67人全員の死亡が確認されました。
旅客機の出発地だったカンザス州ウィチタでは、今月26日までフィギュアスケートの全米選手権が開かれていて、NBCテレビはアメリカのフィギュアスケートの団体の話として、乗客には全米選手権とその後に開催されていた強化合宿に参加した選手やコーチ、それにその家族など、およそ20人が含まれていたと伝えています。
死亡した選手の中には、13歳の韓国系アメリカ人のジナ・ハンさんと幼少期に養子縁組でアメリカに渡った16歳のスペンサー·レインさんが含まれていて、2人は、母親と一緒に帰る途中に事故にあいました。
また、ロシアの有力紙は、旅客機にロシア出身のフィギュアスケートの元世界チャンピオンで、現在はアメリカでコーチをしている夫妻が乗っていたと報じました。2人は妻のエフゲニア・シシコワさんと夫のワジム・ナウモフさんで、1994年には世界選手権のペアで優勝しています。