韓国国防部は、金善鎬(キム・ソンホ)国防部長官代行とアメリカのヘグセス国防長官が初めて電話会談を行い、韓米同盟の重要性を改めて確認したと発表しました。
国防部によりますと、金国防部長官代行は、トランプ新政権で指名されたヘグセス国防長官の就任を祝い、厳しい国際情勢の中で重大な任務をしっかり果たしていくことへの期待を示したということです。
会談では、過去70年間、韓半島の平和と安定における中心軸として発展してきた韓米同盟の成果を高く評価したうえで、韓米同盟の協力をさらに強化していくことで一致しました。
また、ロシアと北韓が軍事協力を拡大していることに重大な懸念を示し、国際社会と緊密に協力し、対応していくことを確認しました。
今回の会談は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追で政治的混乱が続いているなか、韓国の国防トップがトランプ新政権で就任したアメリカの国防長官と意見を交わし、韓米同盟へのゆるぎない協調関係を再確認するために行われたものです。
特に、トランプ新政権は、今後、在韓アメリカ軍の駐留にかかる経費の韓国側の負担をめぐって、韓国の分担金を引き上げることや、北韓との交渉を見据え、韓米合同軍事演習の縮小などを求める可能性があることから、いつにもまして緊密なコミュニケーションが求められています。