韓国外交部は、アメリカのトランプ大統領の政策に基づく大規模な不法移民取り締まりに関連し、韓国人が逮捕されたことを受け、動向を注視していると明らかにしました。
韓国外交部の当局者は3日、トランプ政権が移民政策の極端な強化に乗り出し、在米韓国系住民の間で緊張が高まっていることについて、「関連動向をモニタリングしている」と述べました。
アメリカのICE=移民・関税執行局は最近、トランプ大統領が就任直後に署名した大統領令に基づき、不法移民の取り締まりに乗り出しています。
特に、ICEが最近、未成年者を性的に描写した資料を所持した疑いなどで有罪判決を受けた韓国国籍のA氏を逮捕したと発表したことで、アメリカの韓国人社会で緊張が高まっています。
トランプ大統領は大統領選挙当時、不法移民の大規模な強制送還を公約し、不法滞在者のうち犯罪者を優先して取り締まる方針を示していました。そのため、先月20日の新政権発足以降、メキシコとの国境付近をはじめ、アメリカ全国で大規模な不法移民の取り締まりが行われています。
アメリカ当局は、犯罪者を優先して取り締まる一方、前科がなかったとしても、合法的な滞在資格がなければ、取り締まりや強制送還の対象となるとしています。
外交部の当局者は、A氏が逮捕されたことについて「状況を把握しており、必要な領事支援を行っている」と述べました。