韓国では4日に続き5日も、厳しい寒さが続いています。
5日のソウルの朝の最低気温はマイナス11.8度、江原道(カンウォンド)横城(フェンソン)はマイナス23.6度、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)はマイナス20度でした。
ことしの冬は暖冬傾向で、去年12月の平均気温は、平年よりも0.7度高く、平年を上回る温かい天気となりましたが、2月初めは、1週間ほど寒波が続く見通しです。
韓半島の北東に高気圧が停滞していて、周辺にある発達した低気圧がマイナス40度の北極の寒気を南下させています。今週後半には、韓半島の北西にも高気圧が停滞し、北極の寒気が南下する見通しです。
また、北極からの寒気は、平年よりも1度以上温かい西海(ソヘ)上を通過し、強い雪雲をつくっており、西海の海岸を中心に大雪が降っています。
韓半島に寒波と大雪をもたらした北極からの寒気の原因として、北極の温暖化が挙げられます。
ことしの冬の北極の気温は、平年よりも最大15度高かったため、北極の冷たい空気を閉じ込めている上空のジェット気流が周期的に弱くなり、寒気が韓半島に流れ込む結果となりました。
冬の平均気温が持続的に上昇しているなか、温暖化による北極の寒波が、冬の天気の不安定要因となっています。