政府が医学部の定員を2000人増やす方針を発表してから1年が経ちましたが、これに反発する医学生の集団休学が続いています。先月9日時点では、全国39の医学部に在籍する学生のうち95%にあたる1万8343人が休学していることが分かりました。
韓国教育部によりますと、医学部の休学者の数は先月9日時点で1万8343人に達し、去年11月の調査時点と比べて2か月で6759人、およそ60%の増加となりました。
こうしたことの背景には、去年10月に教育部が医師団体との対話を進めるため、「条件なしの休学承認」を求める医師団体の要求を受け入れたことがあるとみられています。
また、休学していない学生1030人のうち、実際にオンラインや対面授業に出席したのは723人にとどまりました。さらに、307人は休学届を提出していないものの、授業には参加せず、事実上の「授業拒否」をしているとみられています。39の医学部のうち11校では、授業への出席者が一桁にとどまり、1人も出席しなかった大学も1校ありました。
こうした中、医学生たちは今年も休学を継続する意向を示しており、新年から各大学で復学申請の受付が始まったものの、復学の動きはほとんど見られない状況です。
一方、政府は今月中に2026年度の医学部定員と2025年度の医学教育関連の対策を発表する予定で、今後の対応が注目されています。