イギリスの格付け会社、フィッチ・レーティングスは、6日、韓国の国債の格付けを据え置き、上から4番目に高い「AAマイナス」に、見通しは「安定的」に、それぞれ据え置きました。
フィッチは、2012年9月から、韓国の国債の格付けを「AAマイナス」、見通しを「安定的」という評価に据え置いています。
今回の評価について、フィッチは、「韓国における政治的不確実性が今後数か月間続く可能性がある」としながらも、「韓国経済と国家システムに実質的な影響を及ぼすことはないと思われる」と説明しました。
一方で、「韓国における政治的不確実性とアメリカの関税措置などの影響を受けるものとみられる」としたうえで、ことしの成長率を0.3ポイント下方修正し、1.7%と予測しました。
ただ、来年からは消費が回復し、設備と建設投資が改善することで、成長率が2.1%に回復するという見通しを示しました。
世界3大格付け会社とされる、スタンダード・アンド・プアーズは「AA」、ムーディーズは「Aa2」と、いずれも安定した評価を維持しています。